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釜家鍼灸院
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臨床体験談

過去に治療を行った際、印象的だった体験談をご紹介いたします。

義足、逆子、ゴルフ、タバコ、めまい、肩こり、頭痛、腰痛、生理不順、むち打ち症、甲状腺、喘息、いびき、冷え、摂食障害、顔面神経麻痺、膝痛、

義足に気が流れている

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その方は、治療室に入ると、「いやー、肩がこってしょうがないんです。最近食欲もなくなって、こまっています。」と言い、義足のまま横になりました。右足の太ももからの義足を、ベルトで肩から吊っていて、肩、首、脊柱とその影響でゆがんでいました。順次指圧で矯正し、そのまま、足を指圧しました。ためしに、義足も触ってみたところ、何か、感じます‥‥いつも感じている、気、です。これは、不思議だと思い、右の義足全体を指圧していくと、はっきりツボも感じられました。背中、腰、そして、義足のスポンジにも鍼を打ち、この方は、5回の治療で、ほぼ完治しました。

人間は、気という不思議なネットワークを備えていて、生きている限り、義足にもそれは、流れているということを確認できた、貴重な体験でした。

逆子が直った?

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ある妊婦さんの御宅に呼ばれました。逆子が鍼灸で治るというのを聞いたことがあるので、なんとかなりますか、ということでした。初めてでしたが、効果があるといわれているツボを指圧でたしかめながら、お灸をしていきました。お腹を触ると、強く気を発している所がわかりました。「ここが頭ではないですか?」とみぞおちを示すと、「多分そこです」とおっしゃり、お灸で約45度頭が下がり、以降3回のお灸で、頭は完全に、定位置に戻りました。しかし、その後、出産直前に位置が逆になり、結局帝王切開で生まれた、とのことでした。

その後、逆子は何回か治療しましたが、成功率は、半々です。直前に戻ってしまう場合があります。

ゴルフのやりすぎ?

img04-03ある中年の方に呼ばれ、背中がはってしょうがない、どうも、ゴルフの練習のしすぎかもしれない、とのこと。 確かに、背筋がこっているので、指圧、整体といつものようにやっていったところ、どうも反応が鈍いので、よくよく触っていくと、肝臓のツボがはっていることがわかりました。「お酒は、飲まれますか?」と聞くと、「はい、毎日ウイスキーの水割りを飲んでいます」とのこと。

この方は、なかなか止められないようでした。

左肩の内側が痛い?

img04-04肩の内側ということで、どういうことかな、と思い、よくスジをもみほぐして、探っていきました。よくよく調べると肺の経絡に沿っていることがわかりました。「タバコはすいますか?」「はい、一日20本近く吸います。とくにここのところ、会議が続いていて、多くなり勝ちです」とのこと。一応、この方にも、原因はタバコの吸いすぎですよ、と言いましたが、なかなか止められないようでした。

頸椎症でめまい

img04-05強いめまいに悩まされ、大きな病院で脳や他の検査のしても、一切異常なし、とのこと。台所に立ってめまいに襲われ、そのまま床に伏してしまい、一日中寝込んでしまうこともある、とか。首を指圧していくと、ある箇所にかなり強いズレが感じられ、何度も、それをほぐす指圧を繰り返し、また、呼応してずれている、胸椎も調べ、同時に矯正しました。めまいの原因は、みぞおちの丁度反対側に位置する、背骨のズレと思われます。みぞおちは、心臓やめまいと関連し、その真裏のズレもそれを助長していることが、わかりました。一進一退を繰り返しましたが、6回の治療で、かなり収まりました。その後、人伝えに、完治したと聞きました。

この症状の方は、昔、和裁、洋裁などで、じっと長い間前かがみで仕事に打ち込んだ方が、多いようです。

何十年と肩こり、首の鈍重感がとれない

img04-06確かに、首、肩全体に重く、指圧でいつものように、探っても、これといった手ごたえがない。背中まで指圧を広げると、胸椎4,5番あたりに、歪んだ気を感じ、陥没しているような感じです。ムチ打ちとも違う、しかし、よく探ると、目まで通じている、ことが分り、そのことをお聞きすると、乱視がかなりある、とのことです。目は肩こりの大きな原因です。肩が全体に大きく下がっている感じで、胸椎、頚椎と指圧、矯正してなんとか、すこし、楽になったということでした。10回以上治療して、7割程良くなったとのこと。これは、苦労しました。

目の疲れは、どうしても肩にきます。視力の弱い方、とくに、乱視が強い方は、このように頑固な肩こりにつながり、胸椎から治していかないと、いっこうにとれないものです。

眼の疲れから、時々ひどい頭痛になり、バッファリンを飲む 

高校の先生でした。長い間の眼の疲れが重なると、頭痛になり、薬が手放せない時があるとのこと。指圧すると、右手から眼につながる経絡が反応があり、手、腕、肩、首、顔面と、丹念に揉んで行くと、楽になったとのこと。しかし、何か、非常に重いものを感じる‥‥もう何十年と続いているとのこと。治療室ではなく、お茶の席だったので、今度是非治療させて下さい、と言いました。右手、腕、肩のツボにお灸をすると、改善するはずです。

今、スマホのゲームや仕事のパソコンなどから、眼が疲れている人が多くいます。コンタクトをしている方など、その疲れは、首、肩に及び、場合によっては、腰痛になります。眼の疲労は、五臓に及ぶといわれ、特に肝臓の疲れにつながる場合もあります。

是非、ご一考下さい。

どうしても、腰に力がはいらない

img04-07いつものように、指圧、腰の矯正をしても、どうも反応が弱く、どこから治療していいか分らない、全体に、腰が重く、だらっとした感じです。腰にある冷えのツボを調べると、反応があり、お聞きすると、20年ずっと毎日晩酌に冷やで飲んでいたとのことです。この時は、病院に勤めていたので、お灸はできず、何回かホットパック、腰の牽引をしましたが、あまり効果はでませんでした。

頑固な冷えは手足にある、冷えのツボにお灸が効きます。ステロイドの副作用での極端な冷えや、女性の冷え症、又、農家の方や腰までつかる川釣り、徹夜マージャンなど、冷えは、様々なところに忍び込みます。これを突き止めることが、非常に大切です。

この腰は、手術しかないと言われました。

車好きの青年で、若いころ車を乗り回したのが、原因かな? とのこと。尾てい骨のあたりの痛みが、続いていて、取れない。整形外科に行ったところ、油が溜まっているので、手術で取れば、治ると言われた。確かに、尾てい骨のあたりを触ると、凝りに似た気、が感じられる。よくよく、周辺を、触っていくと、骨盤の歪みや、脊髄のズレはそれほどでもない。 お尻の先端、尾てい骨の部分だけに、疲れの邪気が溜まっているように、思われる。「尾てい骨に、お灸をしてみましょう」 灸点紙の上から、20分くらいお灸をしました。すると、全身が軽くなったようで、尾てい骨も、邪気が消えている感じ。さらに、全身に指圧を加えると、すっかり痛みがとれた。「最後の望みで、こちらに伺って、本当によかった」と言われました。 長い間の運転で、腰が垂直の衝撃にさらされ、確かに、尾てい骨に何かが溜まったようです。それを、灸治療が、散らした、と考えられます。「邪気」とは、本人、こちら側が、感じるもので、どこか次元を超えたものです。 脊柱間狭窄症、進行したヘルニアなど、手術しか方法がない場合もあります。しかし、整体、鍼、灸、などで、治るものもあります。是非、ご検討下さい。

生理が止まった

img04-08佐久間良子に似ている、幼稚園の保母さんでした。生理が止まって、半年ということ。確かに、下半身が重くはっている感じです。中国医学で、生理に効くという腕のツボ、数箇所に鍼をうったところ、胸からみぞおちにかけてのつかえが取れたようでした。よく聞くと、親を看病の末、看取ったとのこと。その疲れが、生理にひびいていたようです。四回の治療で、もどりました。

女性は男性と違って、ストレスが生理に非常に影響します。特に、肉親の看病疲れや、亡くしたりした場合。

ホルモンバランスのくずれから起きる生理不順は、薬より鍼治療が適しています。

20年前のムチ打ちが、時々出てくる

img04-09毎年連絡がくる、中年の方。植木仕事や日曜大工をすると、決まって首の痛みに悩ませられる。 20年前のムチ打ちが原因とのこと。よくよく首を触り、気で探ると、頚椎のある部分に古い圧迫傷のようなものが感じら中心部分と何ヶ所にわかれていて、まわりから鍼を入れ、しだいに中心に行く。最後、全体の気がわーっと盛り上がったようになり、治療を終えた。

ムチ打ちは、古い傷でも、何かのきっかけで、出て来る場合があります。半年以内なら、ほぼ完全に、指圧、整体、鍼治療で治ります。それを過ぎた場合でも、身体の他のズレや持病などを考慮して、身体全体の鍼治療を丁寧に施せば、治ります。あきらめないで下さい。

甲状腺肥大

img04-10新聞配達を長年やっていて、夏になると、甲状腺が張ってくる。薬を飲んでいるが、鍼治療はどうか、ということです。確かに、喉のまわりがぷっくりとして、はっきりと腫れが感じられる。丹念のその腫れを探っていくと、腕の内側に沿って、関連したスジのようなものが感じられる。指圧すると首へつながっていくのがわかる。これは、と思い、そのスジにそって何本か鍼をいれてみる。そして、呼吸に合わせて、出し入れしていると、腫れがひいてきて、その方も、自分で触ってみて、確認できました。毎年、夏にその方に呼ばれ、治療しました。

その後、何人か同じような方を治療しました。薬と併用して、甲状腺肥大は、治療可能です。

喘息の治療

img04-1070過ぎの、喘息で寝たり起きたりの生活のかたでした。喘息は、初めてでしたが、感覚と教科書のツボをたよりに、鍼を打ちました。手の肺のツボと、感覚でつかんだツボ、何ヶ所に鍼を入れ、様子をみました。

全体に気が充満していく感じです。さらに、鍼を操作して、気を流すと、グーと気が廻っていくのがわかります。

40分ほどの治療で、体が楽になったとのこと。その後、毎週お伺いし、約半年後には、発作も消え、すっかりよくなりました。この方は、若いころは体を鍛えて、胸板も厚く、大変頑丈な体躯をしていました。

若いころスポーツをして鍛えた方は、鍼を入れてわかります。反応する気の力が旺盛で、その力で病気に打ち克つことができるように思います

いびきは、鍼灸で治りますか?

友人から頼まれました。奥さんは、同じ部屋で眠れないとの事。初めてでしたが、首を気で見てみると、穴が開いているような感じで、気が抜けています。これは、と思い頸椎、鎖骨を触ると、歪みがあります。鎖骨、胸骨から頸椎への整体、喉ぼとけの調整をすると、締まって来ました。お灸を腕に据え、二回の治療でほぼ治まりました。いびきは、狭くなった気道が呼吸によって振動することで起きます。首まわりの整体によって、気道の筋肉の緊張が取れ、腕からのお灸で更に、緩んだと思われます。更に、この方は、いびきの最中に、突然、呼吸が止まる、無呼吸症候群がありましたが、そこまでは、治療にいたりませんでした。他に一人、いびきの方を治療しました。

夏でも、寒気が止まらない

ある女性のお宅に、お伺いした時です。夏なのに、部屋のカーテンを下ろし、厚着をしていました。ステロイドを長期間服用し、異常なほどの冷え性になってしまった、とのこと。触ると身体は、それほど冷えていないのですが、確かに異常な気が感じられる。腕にある、外関という、内部の冷えを解消するツボにお灸を始めました。やってもやっても、やり足らない、という感じで、同じツボに、30分位お灸を据えました。すると、気分がいい、といわれ、この方は、一回の治療で、身体はもどりました。もともとは、冷え性ではなかったと、思われます。

拒食症は、治りますか?

ご主人の腰痛の治療でお伺いし、治療後、娘さんの拒食症の治療を頼まれました。極端に手足の細い、綺麗な女性ですが、そんなに気力は衰えているようには、見えない。手のツボにお灸を始めると、身体に反応が現れ、特に頭、脳の血流が良くなり「脳が温かい感じがする……」とその方が言われました。更に、20分位お灸を続けました。その後、お父さんの治療で、何回か伺いましたが、食事が取れるようになったようでした。摂食障害は、脳の病気です。この方の場合は、お灸が脳の摂食中枢である、視床下部に効いたと考えられます。おそらく、それほど強い拒食症ではなかったと、思われます。

拒食症から、過食症になります

知人から、告白されました

この方は、私の知人で、背の高い、きれいな方でした。ある時、過食症だと告白され、毎日、食べ吐きを繰り返している、とのこと。まったく外見からは、予想もつかず、当時、摂食障害の治療は、していなかったので、とにかく、話を聞きながら、毎回、指圧、アロマオイル治療を重ねました。初回の治療から、過食が止んだ、と喜びの知らせがありました。しかし、翌週すぐ戻り、この繰り返しでした。心肺と胃腸の経絡を治療し、次第に、心身が沈静化し、エネルギーが復活してきました。途中、紆余曲折がありましたが、この方は、二年で、ほぼ完全に摂食障害から抜け出ることができました。過食症の方は、心の内面に「美」に対する狂おしいまでの執着があり、深層にある欝の意識が、自傷行為のような、食べ吐きにつながると思われます。もともと体力、気力が旺盛な方なので、そこに拍車をかけるような気がします。

顔の表情がおかしい……顔面神経麻痺

女性の方で、以前血糖値が400位にまでなったことがある。現在は治ったが、それ以来、右の頬から口元にかけて、こわばり、突っ張ったように表情が硬くなってしまった、とのこと。首、肩の反応ツボに鍼を打ち、また、腕の糖尿病のツボや背中の膵臓のツボにも鍼を打ったところ、全体に柔らかくなった。この治療を5~6回続けたところ、こわばりは、消え、殆ど以前と同じような表情がつくれるようになった。典型的な糖尿病の後遺症です。

膝が立たない……おまえ、治るかい?

90歳の父から、言われました。マラソンで鍛えた父でしたが、急性膵臓炎になり、一週間で退院してきました。薬を山ほどもらってきて、飲み始めたところ、急に膝が立たなくなってしまいました。どこかにぶつけた記憶もなく、不思議だとのこと。足を触ってみると、膝の内側を走っている肝臓の経絡に、強い反応があります……これは、もしかしたら、薬の飲みすぎで、肝臓に負担が来ているのでは?と思い、担当の先生にお話して、肝機能検査をして頂きました。すると、GPT、GOTが400にもなっていて、薬を減らしていただくと、すぐ足は正常にもどりました。薬を多用しなければならない、現代医学に対する、鍼灸医学の役割を強く感じました。

 

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