適応症例
腰 痛
○体の歪みから
骨盤、脊柱、頚椎のズレを矯正していく。腰と首は、常にバランスをとって身体を支えているので、首のズレが必ずある。これをよく探り、頸椎を矯正することが、腰を治すポイント。
骨盤の歪みを整えることで、足の長さも揃う。猫背ぎみの場合も、根気よく、矯正を続けていく。仙腸関節や腸骨、腰椎を中心に、ねじれ、巻き込み、左右のアンバランスを整えていく。
○冷えによるもの
腰の冷えは、腰のツボから診断できる。腕にある、冷え症のツボ、背中、腰の腎臓のツボなどに、灸をする。腰の冷えは、女性に多いが、徹夜マージャン、冷での晩酌、魚釣りなどが原因の場合もある。様々な治療……鍼、牽引、整体などを繰り返しても、いっこうに改善しない腰痛は、冷えを疑ってみるべき。冷えが原因の腰痛は、三割くらいある。家庭でできるホットパック⇒ホームのページ参照 タオル3本を濡らし、ゆるく絞る。レンジで3分。これをレジ袋に包み、さらにタオルで包み、腰に当てる。
○疲れ、ストレスから
腕や背中にある、ストレスを緩和するツボに、鍼や灸をする。腰を治療しなくても治る場合が多い。
場合よって、アロマオイルを使う。
○内臓病、疲れから
糖尿病・・・背中にある膵臓のツボの張り、や糖尿病独特の凝り、欝滞がある。膵臓のツボを中心に血糖値を下げ、糖尿病を改善させるツボを治療。
肝臓病・・・飲酒による肝臓の疲れなどは、背中の肝臓のツボが凝ってくる。肝臓のツボを中心に、肝機能上げる治療。 腎臓病・・・腎炎など、腎臓の疲れからくる場合。腰や足や腕の腎臓のツボを治療。
脊柱管狭窄症
背中を手で触りながら、気を使って、狭窄部分を探る。
前後左右、腰のねじれ、足大腿部、首などの矯正、を行う。
次に、患者さんにより、狭窄部位に鍼か灸の治療を行う。脊柱間狭窄症は首から脊柱、腰の微妙なバランスの歪みからある一点が、長い間圧力を受けて、生じる。
これを様々な方法で解消できれば、治る。簡単ではないが、治る可能性がある。
肩こり
○首・頚椎の歪み
加齢とともに、首は前のめりの縮む。まわりの筋肉、スジは肩に張りを生じさせる。脊柱、腰と連動して矯正を行う。
強いめまいを伴う、頚椎症も、丹念に矯正を続ければ、治る。
○眼の疲れから
パソコンやデスクワーク、車の運転により疲労が、眼にくる。後頭部や顔にある眼に関するツボを指圧。
乱視がある場合は、胸椎4番付近に頑固なズレがある。眼輪筋~首~肩~背中に疲れがたまり、歪むと考えられる。
○ムチ打ち
事故の後遺症として、3ヶ月以上痛みに悩まされていたり、3年、5年と痛みが続く場合は、整体、針灸での治療が可能。レントゲンで異常がない場合でも、よく触ると、事故の衝撃が内在して、開放されていない場合が多い。
○ストレスから
ストレスを長い間受けると、肩全体が凝ってくる。背中、腕にある、ストレスのツボに指圧や灸治療。
○高血圧、糖尿病から
高血圧や糖尿病から肩こりが起こる。血圧を下げるツボや糖尿病の膵臓のツボに鍼治療。こういう場合、揉んでも凝りはとれない。
○更年期障害から
生理不順を改善させるツボを使う。更年期の様々な症状……頭痛、のぼせ、手足のほてり、などは 婦人科の経絡、ツボに反応があり、これらを活性化することで、改善する。自律神経失調を伴う場合が多く、鍼灸治療は適している。
手のシビレ、痛み、硬縮
①首・頚椎の歪みから神経が圧迫されて生じる場合。仕事で同じ手や指を、長年酷使した場合など。よく探ると、首や腰など、体全体の歪みが原因になっている場合が多い。片方だけの場合や他の麻痺がある時は、脳の検査が必要。
②体は、風や湿気、冷えに長い間さらされると、経絡の循環が阻害され、スムーズな動きが出来なくなり、次第に硬く硬縮していく。工事の現場、工場、港湾、また、外での作業が多い仕事に、長年従事した場合など。鍼や灸で根気よく、治療を重ねれば、回復する。
膝の痛み
膝は、身体全体の歪みを受け止めて、痛んでいく。首、肩、背中、腰の歪みを調べ、矯正していく。隠れている捻じれ、歪みがある場合が、多い。同時に、筋肉の凝り、バランスも整え、膝への負担を減らしていく。水が溜まっている場合はその回りに鍼を刺して行く。何回か治療すると、水は引いていく。整形外科で、抜かなくても、可能。体の冷えが強い場合はお灸をする。
膝は、心臓病や肝臓病とも関係があり、膝にある、心臓のツボ、肝臓のツボに、鍼灸治療をすることで、その疾患の治療の助けになる。
⇒臨床夜話 参照
脳血管障害・リハビリ
ツボ経絡は、脳にも通じていて、脳神経が途切れ、麻痺していても、そのネットワークは生きています。手足のツボから鍼や灸治療を行うことで、麻痺側の手足や体幹に気の流れが起き、軽くなります。これを続けていくと、麻痺の感覚が、少しづつ消えて行き、本来の感覚……自分の手足の感覚が蘇ります。新たなニューロンの形成が始まったと考えられます。時間がかかりますが、病院のリハビリと並行して行うことで、相乗効果があります。
⇒臨床夜話「義足に気がながれている」参照
顔面神経麻痺
ストレスやウイルス感染、また、糖尿病や風に当たり過ぎ、などから、顔面神経が侵され起こる。
顔、首、肩などの鍼治療によって治る。
顎関節症
歯のかみ合わせの不具合や、ストレス、心身症が原因となって、顎が開きにくくなり、痛みを感じる。 顎、首頚椎、脊柱、頭蓋骨が、関連しあって顎の関節に影響しているもので、これらの歪みを、丹念に調べ、矯正していけば、治る。
顎は非常にデリケートな関節で、歯列矯正に失敗すると、顎、首、脊柱とその歪みは広がり、場合によっては、全身の関節にまで、及ぶ。こういう場合でも、その広がりをじっくり追っていけば、次第に整っていく。
心身症との関連が、多いので、こちらからの治療も必須。
めまい
強い頚椎の歪みから、神経を圧迫して起こる場合がある。
首、鎖骨、胸郭などのねじれ、歪みを丹念に矯正していく。
みぞおちの丁度、背中側に当たる脊椎がズレている場合が多い。ここが、めまいと関連している。 頚椎症からめまい⇒臨床夜話 症例参照
メニエルや脳の可能性がある場合は、検査が必要。
生理不順
原因 : 精神的ストレス、長い間の親の看病、介護疲れ、ショックな出来事、また 交通事故、むち打ち、強い冷え症
治療 : ストレス緩和のツボ、婦人科のツボを中心に、鍼治療。冷えが強い場合はお灸。
整理が止まった、遅れ気味、出血量が多い、などに、鍼灸治療は効果があります。ホルモン剤他の投与なしに、正常に戻ります。
⇒臨床夜話 参照
甲状腺機能亢進、低下
薬と併用しながら、亢進症や低下症の治療が可能。
鍼を腕や肩、首に打つことで、腫れが引いてくる。
機能低下症は、体全体の機能向上の鍼治療を行う。
女性の更年期障害と症状が似ているが、首の触診で
判別が可能。不定愁訴の改善にもつながる。
糖尿病
背中の膵臓のツボを中心に、鍼治療。
肩、首、の凝り、手足のむくみも関係がある。
鍼治療によって、血糖値を下げることが可能。
心臓病、狭心症、不整脈
背中の心臓のツボを中心に、鍼治療。
過労、ストレスなどからくる、狭心症や不整脈は、改善する。
心房細動、弁膜症などの治療サポートも可能。
喘息、気管支拡張症
鍼治療を根気よく続けることで、喘息の炎症、発作を緩和、鎮静化することが可能。⇒臨床夜話 参照
心身症
欝(うつ)、不安神経症
〇それまで、普通の生活(仕事、家事)をしていて、突然、うつの症状に見舞われた場合など。頭に達成しなければならない、目標を強烈に描き、その実現に向けての必至の努力の果てに、突然、停電となった家のように、一気にやる気が途切れ、人が変わったように憔悴、気落ちする。脳に過大な負担を強いて来た、つけが、急に表面化し、自分ではもはや、コントロールの余地はない。 又、離婚や解雇、また、家庭内暴力、交通事故など、心身が耐え切れないショックを受けた場合。
⇒指圧や灸、アロマオイルの治療は、脳に直接作用する薬と違い、体全体の気の流れから、自律神経、脳の血流を復活させ、脳機能の回復を促す。ツボ・経絡治療は、神経とは、別のコントロール系を持ち、脳内にもそのルートが存在し、視床下部や扁桃体に作用する。
引きこもり
〇十代に受けた、いじめや、登校拒否などからの影響が大きく、成人しても、心身の抵抗力や独立心が育たない、いわゆる、引きこもり。家庭や学校の環境、友人関係、また自身の性格と、非常に多くの要因が考えられます。しかし、根底にうつの要素があり、そこから、脳の血流不足、身体の冷えや凝り、また、心肺機能の低下があります。簡単ではありませんが、根気よく、指圧、整体、灸やアロママッサージをお勧めします。
摂食障害
〇美しく痩せたい、太るのはなんとしてもいやだ、という意識がついに病的になり、拒食症からその反動で過食症となる。毎日、異常な食欲に駆られ、食べ吐きを繰り返す。しかし、その行為に不思議な快感を覚え、止められなくなる。頻繁に繰り返される嘔吐から、胃酸による食道の出血、歯の劣化が起きる。また、顎がずれて、額関節症から全身の骨格の異常を起こす、深刻なケースもある。スポーツ選手にも、体重管理の行き過ぎから、なる場合がある。脳の視床下部にある、摂食中枢が異常をきたし、コントロールが効かなくなる。深層に深刻な精神疾患の要素がある、嗜癖症の一種。
⇒まず、指圧や水晶治療で、心身を落ち着かせる。次に、アロマオイル(治療方法参照)を反応のあるツボに塗り、マッサージをする。この治療を続け、様子を診て、鍼治療に移行する。鍼によって、かなり深い心の部分まで安定して行き、食べ吐きが止まる。しかし、再発するので、さらに、本人の努力……過食の代わりになるものを探す、などが必要。
パニック障害、過喚気
幼児期や小学生のころの、強い衝撃的な出来事……親、兄弟から受けた心の傷、また、離婚、死別など、耐えられない傷を、丁度、包帯で何重にも何重にも、包むようにして、やって来た。外からは、何もないように思われ、本人も、すっかり意識することもなくなった。しかし、成長して、何かのきっかけで……街を歩いている時、突然、意識が遠のくような、衝撃に襲われる。すぐ、回復するが、いつまた起こるか不安がなくならない。沢山の人を前にして、抑圧意識が動き、心の蓋が開きかけ、一瞬、コントロールが効かなくなる。 非常に強い抑圧意識によって、表面上からは一切、普通の人となんら、変わりはない。また、それ程深い幼少期の傷はなくても、事あるごとに、心に傷を負い(性格的に)、強い抑圧を持つ人も増えている。
⇒他の心身症同様に、深層に欝の要素を持つ。指圧、水晶などで、表面意識の緊張をほぐし、様子を診て鍼や灸治療を行う。他の心身症に比べて、抑圧の力が強いので、根気良く、深層部まで届くように治療を重ねる必要がある。
アスペルガー症候群
外見は、欠点一つないように見えるご主人、優しく、よく気がつき、頭の回転も速い……しかし、家族として接しているとその独特な精神構造にある日、「おかしい! 何か変だ」と気づき始める。肌で感じる 感情というものが、まるで砂漠のように乾ききっているのに気がづく……本人はいっこうにその異常さに無頓着で、こちらは、その無感情と無神経に次第に、精神が磨り減り、イライラと怒りを抑える日々が 続く。そして、ある日、爆発。これを繰り返し、次第に家族の中に、やりきれなさと欝が充満し、病気の家族が一人、家を出るものが一人、こうして、家族が離散の道をたどる。
現代を象徴するような、「病気」といえないような病気。しかし、その内情は、深刻な家族崩壊を意味する。対外的には、優秀で、仕事や人間関係をそつなくこなす。しかし、その内面は、感情を伴うコミニュケーションを拒否し、一人、内にこもる。別名、高機能自閉症と言われる。
アメジスト(紫水晶)を後頭部に、水晶を背中のストレス系のツボに当てると、反応が始まる。ぐっと脳の深い部分に水晶パワーが浸透し、次第に本人は、深い眠りに入る。後頭部の反応を診ながら、アメジストを移動させ、続けていくと、更に深い眠りに落ち、まったく目覚める気配もなく、30分以上眠り続ける。脳内の感情を司る扁桃体につながる経絡に刺激が入り、コミニュケーション時の感情を拒否していた脳のニューロン系が目覚め始めている、と思われる。何回か治療を進めていくと、明らかに、日常の表情に変化が現れ、人間らしい感情の起伏が少しながら読み取れるようになる。途中、脳内で葛藤が生じ、混乱が起きるが根気よく続けていくと、改善に向かう。
これまでの家族の心の傷やトラウマ(カサンドラ症候群)など、家族全体に広がっている影響を考えると真の回復は、家族の傷の癒しまでとらえる必要があります。しかし、この治療によって、そのきっかけになります。まだ、研鑽の途中ではありますが、お気持ちのある方、ご連絡下さい。一緒に闘って行きましょう。
◎薬は、併用して差し支えありません。効き方、方法が違います。副作用を和らげ、身体本来の回復力を呼び起こし、改善させます。